この記事は
- 英語のどのアクセントを学べば良いのか分からない
- アメリカ英語かイギリス英語で迷っている
以上の人におすすめです。
英語のアクセントで迷っていませんか?英語にはアメリカ英語やイギリス英語、オーストラリア英語等様々なアクセントがあり、迷うのは必然です。
私自身もどのアクセントを学べばよいのか迷っていた時期がありました。この記事を読めば、あなたがどのアクセントを学べばよいのかとその理由が分かります。
結論として、こだわりが無ければアメリカ英語を学びましょう。
習得を目指す英語のアクセントは必ず一つに絞りましょう。でないとかなり後悔することになります。
本記事を早い段階で読めば、自分に合ったアクセントを選び失敗を防げるので、最後までお付き合いください。
目次
英語のアクセントとは?
英語におけるアクセントとは主に以下の3つの文脈で使われます。
- 単語のアクセント
- 各国の標準語
- 国内のなまりや方言
順に解説します。
単語のアクセント
英単語のアクセントは「ストレスアクセント」と呼ばれ、単語のある部分にストレスを置き、強く発音することで表現します。
ちなみに日本語のアクセントは「高低アクセント(ピッチアクセント)」と呼ばれ、音の高さで表現します。 例えば「柿(か↓き↑)」「牡蠣(か↑き↓)」のような音の高さの上下です。
各国の一般的な英語の種類
アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語等、その国で一般的に使われている言語のこと。本記事ではこの意味のアクセントについて解説します。
国内のなまりや方言
例えばアメリカ国内におけるなまり・方言のこと。日本でいう関西弁や広島弁等のことです。
どんなアクセントがある?
世界には様々なアクセントがありますが、主なものは以下の通りです。
- アメリカ英語
- イギリス英語
- オーストラリア英語
- カナダ英語
- アイルランド英語
- スコットランド英語
- ニュージーランド英語
以上のアクセントならYouGlishが対応しているので、学習しやすいです。YouGlishとは英語学習に役立つサイトのこと。詳しくはYouGlishの使い方を解説した記事をご覧ください。
ターゲットアクセントを決めよう
習得を目指すアクセントを当サイトではターゲットアクセントと呼びます。ターゲットアクセントを一つ決めて学習しましょう。
英語のアクセントの間には大きな隔たりがあります。日本語の関西弁と標準語の違い程度だと思ったら大間違い。
例えば、アメリカ英語とイギリス英語との間には主な違いとして以下が挙げられます。
- 話されている国
- 発音
- 文法
- 使われる単語
- 単語の綴り
*詳しく解説した詳細記事を準備中です。
日本語で例えるなら、50音の発音が全く違い、細かい文法も違い、単語やひらがな・カタカナの書き方も違うイメージ。
更に言えば英語の発音は日本語に比べて非常に難しいため、50音どころの違いではありません。アクセントによって全然性質が違うことが想像できたと思います。
これだけ違えば、当然習得するアクセントを一つに絞って学習をする必要があります。
日本人にはイギリス英語の方が発音しやすい?
いいえ。日本人にはイギリス英語の方が簡単!という意見を割りと見かけますが、全然そんなことはないです。基本的にイギリス英語で英会話教室やYoutubeビジネスをしたい人のポジショントークだと思われます。
アメリカ英語と比べてイギリス英語の方が日本人に向いている、という方の意見は以下のようなものが挙げられます。
- カタカナに近い
- Rを発音しない
- flappingをしない
- 発音を省略しない
それぞれ解説・反論します。
カタカナに近い
例えば「God」の発音が、アメリカ英語よりもカタカナの「ゴッド」に近いといったものです。
しかし、「イギリス英語はカタカナに近い発音」と認識してしまうと、本来の発音と程遠いカタカナまでそのまま放置してしまう危険性があります。
私は、そもそも英語をカタカナでどうにかするという発想が論外だと思います。日本語と英語では音素が全く違うので、カタカナの経験値とは別に英語発音の経験値を積み上げる必要があります。
カタカナ(日本語)と英語の発音では、パラメーターが全く違うイメージを持ってください。
Rを発音しない
イギリス英語ではRを発音しない、もしくは非常に弱くなっています。一方、アメリカ英語ではしっかり「R」を発音します。
確かに日本語には「R」の発音が無く、イギリス英語の方が発音しやすいように感じますが、intrusive Rといって、イギリス英語でも隣接する単語によって、「R」の発音が復活するケースがあります。「イギリス英語ではRがないんだ!」という認識では発音できません。
flappingをしない
flappingとは「T」や「D」の発音が変化する現象のことで、一般的にはアメリカ英語で起こり、イギリス英語では起こりません。故にイギリス英語は日本人に向いているという意見です。
しかし、そもそも英語の「T」の発音と日本語の「ティー」の発音は全く違います。そのためflappingがあろうがなかろうが、日本語の経験値は活かせません。
発音を省略しない
一般的にイギリス英語は一語一語はっきり発音します。
一方、アメリカ英語では子音を省略するケースがあります。例えば「it」の「t」などですね。
日本人には「イっ」の様に聞こえるかもしれません。しかし、実際には「T」を発音する舌の動きはしており、音声も変化しています。日本人の考える「省略・発音しない」とは異なります。
他の例で言うと、「internet」の「in"t"ernet」の部分の「T」を省略するようなパターンがですが、この「T」に関しても日本語の「ティー」とそもそも発音が違うので、省略しようがいまいが日本語の経験値は役に立ちません。
結論:アメリカ英語よりイギリス英語の方が簡単ということはない
イギリス英語の方が日本人に向いているということはないです。そもそも英語と日本語は発音が全く違う言語のため、日本語の発音・カタカナ発音が活きることは一切ないと考えましょう。
実際にはイギリス英語に限らず、英語には日本語と共通する音もあります。
しかし、日本語の発音を通して英語の発音を認識すると、カタカナバイアスといって、カタカナ発音が悪影響を与えるケースがほとんど。カタカナ英語を独学で矯正する方法はこちらの記事で解説しています。
イギリス英語の方が日本人に向いているということはないですし、英語の発音は日本語とは全く別に認識しましょう。
好きなアクセントを選べばOK
基本的に自分の好きなターゲットアクセントを学べばOK。もしくは、留学や仕事の予定に合わせて決めても良いです。
- 好み
- 都合
以上に合わせて学習するアクセントを決めて大丈夫です。
自分の好きなアクセントが分からない場合は、YouGlishを活用して様々なアクセントを聴いてみましょう。
YouGlishを活用して様々なアクセントを聴く方法は、聴きたいアクセントを選択して動画を視聴するだけです。詳しくは、YouGlishの使い方を解説した記事をご覧ください。
迷ったらアメリカ英語にしよう
特にこだわりのない人はアメリカ英語一択です。
その理由は以下の通り
- 通じやすい
- 発音しやすい
- ビジネスシーンで役立つ
- コンテンツが豊富で学びやすい
- 世界最先端の情報を手に入れやすい
順に解説します。
通じやすい
アメリカ英語を全てのアクセントの中で一番通じやすいです。なぜなら、アメリカは第一言語を英語とする人口が世界一多いです。つまり英語ネイティブが最も話すアクセントがアメリカ英語ということ。
また、非ネイティブにもアメリカ英語は非常に人気で、アメリカ英語の学習者は世界中に数多くいます。
さらに、アメリカはハリウッド映画を代表に、ドラマやYoutube等様々なコンテンツで世界的なシェアを誇っています。小さいころからアメリカのコンテンツを視聴し、アメリカ英語を聴きとれるようになっている人が世界中に数えきれないほどいます。
ちなみにイギリス英語や他のアクセントであろうが、ネイティブレベルの発音で話せるようになれば、全く問題なくアメリカ人に通じることがほとんどです。
しかし、日本人でネイティブレベルの発音に届く人はほとんどいないため、こだわりがなければ伝わりやすいアメリカ英語を目指すべきと考えます。ネイティブレベルになれる!といった教材やYoutubeは基本詐欺です。
発音しやすい
アメリカ英語は他のアクセントに比べれば発音しやすいです。なぜなら、日本人は少なからず授業や日常生活でアメリカ英語を聴いており、経験値がたまっているから。
ちなみにオーストラリア英語の発音はアメリカ人やイギリス人等、英語ネイティブでさえ習得できないと言われています。
逆に英語非ネイティブの日本人の方が、ガッツリイマージョン学習をすることによってオーストラリア英語の発音を身につけられる可能性はあります。
イマージョン学習とは英語漬けの環境に身を置くことで自然に英語を習得する方法のこと。イマージョン学習のやり方についてはこちらの記事で解説しています。
ビジネスシーンで役立つ
アメリカは世界一の経済大国の一つ。アメリカ英語を学ぶことを通じ、アメリカの文化や経済を理解するのは大きなアドバンテージになります。
アメリカ以外でも、国際的なビジネスシーンならアメリカ英語がある種の標準です。
コンテンツが豊富で学びやすい
アメリカ英語のコンテンツは非常に豊富。世界一のエンタメ産業を擁しているだけあって、高品質なコンテンツが大量にあり、英語を楽しく学べます。
ドラマやアニメ等から楽しく英語を習得する方法は、イマージョン学習のやり方のまとめ記事で解説しています。
また当サイトではおすすめのコンテンツを紹介していくので、よろしければブックマークをお願いします。
世界最先端の情報を手に入れやすい
アメリカは世界トップクラスの技術力・科学力を誇っており、世界最先端の情報もアメリカ英語で発表されることが多いです。
アクセントを習得するにはどうすれば良い?
ズバリ、多視聴多聴によるイマージョンをしましょう。多視聴多聴とは英語のコンテンツをたくさん視聴し、たくさん聴くこと。
イマージョンとは英語漬けの環境を作ることで勉強せずに自然に英語を習得する方法のこと。
より自然なアクセントを身につけるには以下のことが重要です。
- ネイティブのコンテンツのみをインプット
- 初心者の内はターゲットアクセントのみを聴く
- 中級者の内もあくまでターゲットアクセントを中心に聴く
- 初心者の内はアウトプットをしない
- 中級者の内もインプットをメインに、ターゲットアクセントのネイティブにアウトプット
- 上級者はネイティブにガンガンインプット(ターゲットアクセントの相手だとなお良い)
詳しくは英語のイマージョンのやり方を解説したまとめ記事をご覧ください。
中級者・上級者はターゲットアクセントのネイティブにアウトプットするのが非常に効果的。会話をすることで、相手の話も聴くことになりますから、ターゲットアクセントのインプットにもなります。
アウトプットする手段として、以下の記事で紹介している英会話教室がおすすめ。アメリカやイギリスをはじめ、ニュージーランドや南アフリカ等、様々な国出身のネイティブが講師を務めているので、あなたのターゲットアクセントの講師もいるはず。レッスン受け放題なので、アウトプットに困りません。詳しくは以下の記事で。
まとめ
英語のアクセントとは英語圏の国々で使われている標準語や一般的に使われていることばのこと。
習得を目指すアクセントを一つに絞る。
日本人にはイギリス英語が向いているということはない。
アクセントは好きなものを選ぶ。
こだわりが無ければアメリカ英語を選ぶ。
理由は以下の通り。
- 通じやすい
- 発音しやすい
- ビジネスシーンで役立つ
- コンテンツが豊富で学びやすい
- 世界最先端の情報を手に入れやすい
自然なアクセントを身につけるには以下のことが大事。
- ネイティブのコンテンツのみをインプット
- 初心者の内はターゲットアクセントのみを聴く
- 中級者の内もあくまでターゲットアクセントを中心に聴く
- 初心者の内はアウトプットをしない
- 中級者の内もインプットをメインに、ターゲットアクセントのネイティブにアウトプット
- 上級者はネイティブにガンガンインプット(ターゲットアクセントの相手だとなお良い)
自然なアクセントを身につける方法はイマージョン。詳細は以下の記事で解説。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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