この記事は
- 英語学習をはじめようとしている
- いくら英語を勉強しても初心者から抜け出せない
- 英会話をしているけれど万年初心者
- 自分の英語レベルが知りたい
以上に当てはまる人におすすめです。
初心者が英語を学ぶ際によくある誤解は、「方法」と「時間」です。初心者でいきなり英会話(アウトプット)しようとする方もいますが、十分なインプットなしにアウトプットすることは効果がありません。
英語学習には段階があり、時間をかけて取り組む必要があります。
この記事では
- 自分が本当に初心者であるか
- 中級者になるまでにかかる時間
- 初心者がやるべきこと
- 避けるべきこと
- おすすめの初心者向けアプリとそのコンテンツ10選
について紹介します。
結論として、初心者がやるべき学習法はイマージョンです。イマージョンとは、ネイティヴがネイティヴのために作ったコンテンツをひたすらインプットし、自身を英語漬けの環境に置くことで言語を習得する方法です。
この記事は詳細記事です。未読の方は以下のまとめ記事「【保存版】英会話初心者が最短一年半で英語ペラペラになる勉強法【イマージョン】」をぜひお読みください。
英語レベルをチェックする方法
当サイトでは英語レベルを
- 初心者・・・初心者向けのコンテンツの理解度が8割未満
- 中級者・・・初心者向けのコンテンツを8割以上理解できるが、中級者向けのコンテンツの理解度が8割未満
- 上級者・・・中級者向けのコンテンツの理解度が8割以上
として定義します。
各コンテンツの定義として
- 初心者向けのコンテンツ・・・ネイティヴの幼児以上が理解できる内容
- 中級者向けのコンテンツ・・・ネイティヴの小学生以上が理解できる内容
- 上級者向けのコンテンツ・・・ネイティヴの中学生以上が理解できる内容、もしくは複数のアクセントが多く含まれるもの(例:アメリカ英語とイギリス英語を話すキャラクター達の出番が多い)
としています。
理解度とは、
英語を聞いたときに、日本語に訳したり、一時停止せずにそのまま理解できる割合を意味します。
早速英語レベルをチェックしましょう。以下の動画はセサミストリートです。
冒頭の30秒を視聴し、理解度が8割未満だったらあなたは初心者、8割以上だったら中級者です。 中級者の方はこちらの記事をご覧ください。
初心者レベルであることが分かったところで、初心者がやるべきこととやってはいけないことを紹介します。
中級者になるには100~500時間
初心者が英語ペラペラになるには最低5000時間必要だとイマージョンのまとめ記事で解説しましたが、完全な初心者が中級者になるには2000~4000時間かかると考えます。
しかし、日本人の場合質の高いインプットとは言えませんが
- 義務教育の授業
- 宿題
- 塾
- 予備校
- 高校の授業
- 大学の授業
- 英語のコンテンツの視聴
以上をすでに千時間以上行っているので実際にかかる時間として、初心者が中級者レベルになるには、100~500時間が必要だと考えます。
初心者とひとくくりにしても、一人一人スタート地点やポテンシャルが違うので、ばらつきはあります。
500時間くらいはかかるだろうと思っておけば大丈夫です。目標とする期間に合わせて、500時間かかる前提で一日に費やす時間を決めましょう。
一日1時間インプットする場合、100~500日はかかると思ってください。1日3時間の場合は、約33~170日です。1日5時間の場合は20~100日です。
いずれにせよ一朝一夕では英語力は伸びないので、計画を立ててコツコツ頑張りましょう。
時間を確保する方法はこちらの「【一日一時間は甘え】忙しい人の英語の勉強時間確保と習得まで何時間?」という記事で解説します。
モチベーションを維持する方法はこちらの「英語学習のモチベーションが上がる方法30選【社会人・学生必見】」という記事で解説しています。
初心者がやるべきこと
- 学習計画を立てる
- ターゲットアクセントを決める
- ひたすらインプットする
これだけです。
ターゲットアクセントを決めよう
一日の目標時間が決まったら、ターゲットアクセントを決めましょう。ターゲットアクセントとは習得したい英語のアクセントのことです。例えば、アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語等です。
迷ったらアメリカ英語を選べば大丈夫です。
こちら↓の記事でターゲットアクセントの選び方を解説しています。
インプットするのは初心者向けのコンテンツ中心
インプットする際は初心者向けのコンテンツを中心にインプットしてください。中級者向けのコンテンツもインプットしてOKです。
初心者のNG行動
ここでは初心者がやってはいけない禁止事項を解説します。
初心者レベルの方は、とにかく間違った発音や和訳する癖が付かないように気を付けましょう。アウトプット全般を避けましょう。
自分のレベルに合わないコンテンツ
初心者にも関わらず、本や新聞、難しいドラマからいきなり学ぼうとする人が居ますが、やめましょう。
大事なのは自分のレベルにあったコンテンツのインプットです。大人でもプライドを捨てて乳幼児向けの簡単なコンテンツを中心にインプットしましょう。
和訳
自分のレベルに合わないコンテンツを見てしまうと、一々和訳してしまいますよね。なるべく初心者の段階で和訳する癖をつけない方が良いです。
そもそも言語とは一対一で対応しないものなので、和訳した時点で意味が変わってしまいます。和訳しなければ理解できない文章はスルーでOK。文脈を読み取り、英語のまま理解することが大切です。
日本語字幕
日本語字幕は絶対に付けないでください。日本語の方に集中してしまいますし、そもそも内容が異なっている場合が多いです。英語字幕をつけるか、字幕無しが良いでしょう。
Language Reactor等で同時字幕をNetflixに表示するのも厳禁です。
単語を調べすぎる
分からない単語を調べすぎるのはやめましょう。初心者の内から文脈を自分の中にコツコツ積み重ねる、文脈で理解する癖をつけましょう。
ネイティヴ以外が作ったコンテンツのインプット
初心者視点でどんなに英語が流暢に見える日本人でも、発音や表現等がおかしいことがほとんどです。第二言語、第三言語がネイティヴレベルの人はこの世に居ないと思っても構いません。
非ネイティヴによる英語学習のためのYoutubeやポッドキャストは残念ながら英語のインプットにならないので気を付けましょう。非ネイティヴの間違った英語が癖になってしまいます。
日本人向けの教材
ネイティヴが音声を担当していても、日本人向けに過剰に簡単に聞き取れるようにした結果、発音がおかしくなっているパターンがあります。
また、日本の辞書や単語帳はおすすめしません。なぜなら発音記号が国際規格ではない場合があり、最悪発音の表記自体も間違っているからです。
おすすめの辞書はCambridge Learner’s Dictionary(英英辞典)です。英和辞典が使いたい初心者はGoogle翻訳でOK。注意点としては、Google翻訳は発音記号が独特です。英和辞典はあくまで目安として使いましょう。
自分のターゲットアクセント以外のインプット
アメリカ英語を身につけたいならアメリカ英語、イギリス英語を身につけたいならイギリス英語のみをインプットしてください。自分の中で発音が固まるまでは、他のアクセントを避けましょう。
上級者向けのコンテンツのインプット
上級者向けのコンテンツは内容が初心者には難しすぎたり、複数のアクセントを含むものなので、初心者の内は初心者向けのコンテンツを中心に、中級者向けのコンテンツをインプットしましょう。
洋楽を勉強に使う
洋楽を聴くのは構いませんが、洋楽を聴くことは英語のインプットになりません。詳しくは洋楽を使った英語の勉強方法を解説した記事をご覧ください。
英会話
初心者はインプットの絶対量が足りないので、英会話は避けましょう。初心者の段階で無理に英会話をしてしまうと、間違った発音、表現等が癖になってしまいます。
初心者の内は聞き取るのも困難で、表現もおかしく、語彙力もないです。その状態で英会話をしてしまうと
- 経験値が溜まらない
- 自信を失う
- フラストレーションが溜まる
以上のようなデメリットがあります。
英語学習自体挫折してしまうケースがあります。あせらず中級者になったら徐々にアウトプットをしていきましょう。
シャドーイング等の音読
間違った発音で練習し続けることは避けましょう。自分の間違った発音をインプットしてしまいます。あくまで正しい発音をインプットして、自分の中に正しい発音を吸収しましょう。
リーディング
私はリーディングを半分インプット、半分アウトプットだと考えます。なぜなら文字を読むときに頭の中で音読をするからです。
自分がマスターしている言語の場合は、頭の中で音読せずにすらすら読めますが、少なくとも初心者には難しいです。そのため発音が分からない段階でリーディングをしてしまうと、間違った発音が癖になってしまいます。
単語帳
発音が固まってなかったり、発音記号が正確に読めない段階で単語帳を読んでしまうと間違った発音が身についてしまいます。
また、単語の和訳部分を重視してしまうと、英語を和訳する癖が付いてしまいます。単語帳をネイティヴの発音無しで周回してしまうと、間違った発音の癖が付いてしまいます。
文法の勉強
初心者だからとりあえず文法を完璧にしようとする方が居ますが、大きな間違いです。中学生レベルの文法が大体分かれば十分です。
中学生レベルの文法が分からなくても、大量にインプットすれば自然に英語のパターンは分かってきます。どうしても文法を勉強したい場合は、本屋に置いてある一番薄い参考書で勉強しましょう。
カタカナに変換すること
英語の発音が分からないから、頭の中でカタカナに直していませんか?絶対にやめてください。英語は英語のまま聞きましょう。今の段階で聞き取れなくてもいずれ聞き取れればOKです。
あせる
短期的な結果にだけフォーカスして、悪い癖が付いてしまっては本末転倒です。イマージョンは短時間で効果が実感しやすい方法ではないので、あせらずコツコツ続けましょう。
おすすめ初心者向けアプリとそのコンテンツ10選
おすすめのアプリはYoutube・Netflix・Huluです。インストールされていない場合は、どれか一つは今すぐ入れましょう。
初心者向けのコンテンツは基本的に動画型式でポッドキャストはありません。画面を見れない状況で初心者向けのコンテンツをインプットしたい場合は、一度視聴したエピソードの音声のみを聞きましょう。
その場合画面がオフの状態でもバックグラウンド再生できる、Youtube PremiumやNetflixやHulu等のVODサービスがおすすめです。
今回はYoutubeとNetflixで視聴できる、アメリカ英語とイギリス英語のコンテンツを紹介します。
*紹介しているコンテンツは2024/04/10時点で配信しているものです
Youtubeチャンネル
Youtubeは基本的に無料ですし、下記のようにテレビ番組公式チャンネルもあり、コンテンツが充実しているのでおすすめです。
番組名 + full episodes で検索すれば長尺の動画を視聴できます。
例:Sesame Street full episodes
Sesame Street
アメリカ英語
子供のころ日本語版を観ていた方におすすめです。
Curious George Official
アメリカ英語
おさるのジョージです。スポーツ経験がない男、ガチで危機感持った方がいいと思う。初心者でアウトプットは厳しいって。
SpongeBob SquarePants Official
アメリカ英語
こちらも有名なアニメですね。
Peppa Pig - Official Channel
イギリス英語
イギリス英語を習得したい方におすすめ。
Thomas & Friends
アメリカ英語
アメリカ版機関車トーマスです。
Thomas & Friends UK
イギリス英語
こちらはイギリス版ですね。
*おすすめのYoutubeチャンネルまとめ記事を作成中です。
Netflix
Netflixは有料ですが、良質なコンテンツが大量にあるのでおすすめです。ここではNetflixオリジナルコンテンツを紹介します。
ことばのパーティ(Wordparty)
アメリカ英語
正直このアニメが一番おすすめです。番組の性質上、ことばを習得しやすくなっているので、とりあえずこのアニメを見ておけばOKです。
ことばのパーティ:さんすうであそぼう!
アメリカ英語
ことばのパーティーのスピンオフです。以外と算数の用語を英語でどう言えば良いのか分からない人は多いと思います。そんな方におすすめです。
チャーリーのゆかいな大冒険
アメリカ英語
こちらも分かりやすくておすすめです。
ぐでたま ~母をたずねてどんくらい~
アメリカ英語
あの人気キャラクターのアニメです。作画も良くおすすめです。
ここまで読んでいただきありがとうございます!初心者が一番大変だと思いますが、一度中級者になってしまえば後は継続するだけなので頑張りましょう!