この記事は
- 初心者ではないが上級者なのか分からない
- 中級者から伸び悩んでいる
- 中級者におすすめの教材や勉強法を探している
以上に当てはまる方におすすめです。
中級者にはなったものの英語力が伸び悩んでいませんか?中級者によくある間違いとして、上級者になるための教材や勉強法を探すことが挙げられますが、実はそれらは必要ありません。
中級者がやるべきことはたった二つです。それは「大量のインプット」と「少しのアウトプット」です。
インプットとは具体的には、ネイティヴがネイティヴのために作ったコンテンツの消費、つまりイマージョンです。アウトプットとは英会話やリーディング、音読です。
この記事を読めば中級者の
- レベルチェック
- やるべきこと
- NG行動
- 上級者になるまでにかかる時間
- おすすめのアプリとコンテンツ
が分かります。
結論として、中級者がやるべきことは、イマージョンとアウトプットです。
イマージョンとは英語漬けの環境に身を置くことで自然と英語を習得するという方法。
イマージョンのまとめ記事は下記です。未読の方はぜひご覧ください。
目次
中級者の英語レベルチェック
当サイトでは英語レベルを
- 初心者・・・初心者向けのコンテンツの理解度が8割未満
- 中級者・・・初心者向けのコンテンツを8割以上理解できるが、中級者向けのコンテンツの理解度が8割未満
- 上級者・・・中級者向けのコンテンツの理解度が8割以上
として定義します。
各コンテンツの難易度の定義として
- 初心者向けのコンテンツ・・・ネイティヴの幼児以上が理解できる内容
- 中級者向けのコンテンツ・・・ネイティヴの小学生以上が理解できる内容
- 上級者向けのコンテンツ・・・ネイティヴの中学生以上が理解できる内容、もしくは複数のアクセントが多く含まれるもの(例:アメリカ英語とイギリス英語を話すキャラクター達の出番が多い)
としています。
理解度とは、
英語を聞いたときに、日本語に訳したり、一時停止せずにそのまま理解できる割合を意味します。
それでは自分が中級者であるかチェックしましょう。以下の動画はTED-Edです。
一分程度視聴し、理解度が8割未満だったらあなたは初心者か中級者、8割以上だったら上級者です。
上級者の方はこちらの記事をご覧ください。
初心者か中級者の方は以下のセサミストリートの冒頭30秒を視聴してください。
理解度が8割未満だったらあなたは初心者、8割以上だったら上級者です。
初心者の方はこちらの記事をご覧ください。
中級者だと分かった人は引き続き本記事をお読みください。中級者がやるべきこと、やってはいけないことを解説します。
中級者がやるべきこと
- 学習計画を立てる
- ターゲットアクセントを決める
- 大量にインプットをする
- 少しづつアウトプットをする
それぞれ解説します。
上級者になるには1000~2000時間、学習計画を立てよう
初心者が英語ペラペラになるまでに最低5000時間とイマージョンのまとめ記事で解説しました。一方、中級者が上級者になるには1000~2000時間が必要だと考えます。
もちろん、各々のポテンシャルやインプットの質、スタート地点の違いで必要な時間は前後します。余裕をもって2000時間はかかるだろうと思えば大丈夫です。2000時間かかると仮定し、一日の学習時間を決めましょう。
一日に1時間英語をインプットする場合、1000~2000日(三年弱~五年半)はかかると思ってください。一日3時間の場合、約333~667日(一年弱~二年弱)です。一日5時間の場合、200~400日(半年強~一年強)です。
英語を習得するには多くの時間が必要と分かったところで、必要になってくるのが学習時間の確保とモチベーションの維持です。
こちら「【一日一時間は甘え】忙しい人の英語の勉強時間確保と習得まで何時間?」の記事で学習時間の確保を解説しています。
こちら「英語学習のモチベーションが上がる方法30選【社会人・学生必見】」の記事でモチベーションの維持を解説しています。
ターゲットアクセントを決める
初心者の内にターゲットアクセント決めるのがベストですが、まだ決めていない中級者の方は今すぐに決めましょう。ターゲットアクセントとは自分が目標とするアクセントのことです。
例えば、アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語などです。初心者、中級者によくある勘違いとして、「英語はどれも同じでしょ?」とすべてのアクセントを一緒くたにしてしまうことです。関西弁と標準語の違いとは比にならないくらい違います。
迷ったらアメリカ英語をおすすめします。
こちらの記事「【迷ったら米語】日本人はアメリカ英語とイギリス英語どっちがいい?【究極の二択】」でターゲットアクセントの決め方について解説しています。
中級者向けのコンテンツを大量インプットしよう
ターゲットアクセントの中級者向けコンテンツを中心として、大量にインプットしましょう。特に中級者からターゲットアクセントを決めた人は、徹底的にターゲットアクセントのコンテンツを自分の中で発音が固まるまでインプットしましょう。
ターゲットアクセント以外のコンテンツや上級者向けのコンテンツもインプットしてOKです。
少しずつアウトプットを増やす
成長を感じはじめたら、徐々にアウトプットを増やしましょう。
私が提案する中級者のアウトプットは
- リーディング(音声なし)
- リピーティング(音読)
- 英会話
以上の三つです。順番に解説します。
リーディング(音声なし)
私はリーディングを厳密には、半分インプット半分アウトプットだと考えます。なぜなら、ネイティヴの文脈を吸収できるが、実際に読むのは自分自身だからです。
そのため正しい発音が身についていない段階で、音声なしのリーディングを大量にしてしまうと、間違った発音やリズム、抑揚が身についてしまいます。リーディングをしたい場合は、簡単な本から始めるとよいでしょう。
おすすめは、Oxford Bookwormsというシリーズです。オックスフォード大学が製作している本のシリーズで、レベル別に分けられており、一冊が薄くサクッと読めて非常におすすめです。
*詳細記事を準備中です
ちなみに、オーディオブックは完全にインプットなので読書が好きな方はガンガン聞きましょう。
リピーティング(音読)
私はシャドーイングをおすすめしません。なぜなら自分の発音より音声の方に意識が向いてしまい、間違った発音をしているのに正しく発音していると錯覚し、間違った発音が癖になる恐れがあるからです。
詳細記事で解説します。*現在執筆中です。
代わりにお勧めする音読方法は、リピーティングです。リピーティングとは、音声を再生し、一時停止してから音読をし、再び音声を再生するという方法です。
そうすることで、ネイティヴの音声と自分の声を別々に聞くことができ、効果的に発音の練習ができるというわけです。
詳細記事で解説します*現在執筆中です。
ちなみにお手本となる音声なしの音読は論外です。
英会話
- ALTの先生と会話をする(小学生~高校生)
- 留学生と会話する(~大学生)
- ネイティヴの教授と会話する(大学生)
- ネイティヴの英語講師と会話する(大学生)
- ネイティヴの友達、知り合いと会話する
- そこらへんの知らない外国人に話しかける
- ネット、SNSでネイティヴに絡む
- 留学する
- 英会話教室に通う
- オンライン英会話をする
以上が挙げられますが、中級者のおすすめはこちらです。
ALTの先生と会話をする(小学生~高校生)
ALTの先生は話しかけたら意外と喜んでくれます。わざわざ来日してALTをしているくらいなので、日本人との交流はうれしいはずです。小学生~高校生は今の内に環境をフル活用しましょう。
ネイティヴの英語講師と会話する(大学生)
ALTの先生に比べたらうざがられる可能性は無きにしもあらずですが、基本的に軽い会話(スモールトーク)なら大丈夫です。
留学する
中級者になりたての人にはおすすめしませんが、基本的にマジでおすすめです。留学の予定を立てれば、モチベーションにつながり、留学前に英語力を伸ばすインセンティブになります。
留学先で授業に集中したり、話すことよりも聞くことに専念することで、インプットの割合を高めることもできます。
英会話教室に通う
中級者はいきなりガッツリ通わずに、少しずつ通いましょう。年齢や立場に関わらず、対面で英会話ができる手段としておすすめです。
また、中級者は発音が固まっていないため、必ずネイティブのレッスンを受けられる英会話教室にしましょう。
おすすめの英会話教室を紹介している記事以下です。講師のネイティブ率が97%と非常に高いため、中級者でも安心。
オンライン英会話をする
ネット環境さえあれば場所、時間を選ばずにできるのでおすすめです。値段がリーズナブルなのもうれしいですね。
英語を教える立場にある人と会話するのがおすすめ
以上のように、基本的に英語を教える立場にある人と会話するのがおすすめです。なぜかというと、中級者レベルの英語力だと会話が弾まなかったり、英語で分からない点が多いため質問攻めをしてしまったりして、関係性が悪化する可能性があるからです。
しかし、相手が日本語学習をしていて、お互いにある程度フラストレーションを許容できる関係ならば一般人と会話しても大丈夫です。
*中級者のための英会話の詳細記事を執筆中です。
中級者のNG行動
初見の方のために、初心者のNG行動と重複する記載があります。
英文法の勉強をする
タイトルにも書きましたが、中級者は文法の勉強をする必要はありません。したがって「勉強」のための教材も必要ないです。
文法の理解と言語習得に因果関係はありませんし、文法を勉強したとしても中学生レベルの文法がざっくり分かれば十分です。むしろ文法を勉強することで不利になる点もあります。
*詳細記事を準備中です。
例外として資格試験や学校のテスト、受験等で手っ取り早く点数を上げたいなら、文法の勉強はおすすめです。ただし、文法の勉強で本当の語学力は鍛えられないので、割り切ってやりましょう。
上級者向けのコンテンツを大量にインプット
中級者の内は、あくまで中級者向けのコンテンツを中心にインプットしましょう。少しずつであれば、上級者向けのコンテンツをインプットしてOKです。
ターゲットアクセント以外を大量にインプット
自分のターゲットアクセントのコンテンツを中心にインプットしましょう。少しずつであれば、ターゲットアクセント以外のコンテンツをインプットしてもOKです。
和訳
初心者から引き続き、和訳しないでください。英語を英語のまま理解しましょう。和訳しなければ理解できない文章はスルーでOKです。
日本語字幕
日本語字幕を読むことに集中してしまい、英語のインプットになりません。英語字幕か字幕無しで視聴しましょう。
Language Reactor等の拡張機能で同時字幕をNetflix等に表示するのもおすすめしません。
単語を調べすぎる
単語ではなく文脈で理解するのを心がけましょう。20分ほどのエピソードだったら、多くても2~3単語調べれば十分です。
ネイティブ以外が作ったコンテンツのインプット
中級者の内も、ネイティブの英語のみをインプットすることを心がけてください。非ネイティブの英語を避けましょう。どんなに流暢に見えても、ネイティブレベルの日本人はほぼ存在しません。日本人が英語を喋るYoutubeやポッドキャストは避けた方がよいです。
日本人向けの教材
ネイティブが音声を担当していても、日本人が聞きとれることを意識しすぎて不自然な発音になっているケースがあります。
日本人向けの単語帳や辞書もおすすめしません。理由は、発音記号が国際規格に準拠していなかったり、そもそも発音が間違えている場合があるからです。
洋楽を使った学習
洋楽を聴くことは英語のインプットになりません。洋楽を使った英語学習はこちらの記事で解説しています。
アウトプットをしすぎる
中級者の内はあくまでインプットを中心にしましょう。上級者に推移するにしたがってアウトプットを増やしましょう。
カタカナに変換すること
初心者の内にカタカナに変換しない癖をつけるのがベストです。中級者で英語をカタカナに変換して聞き取ったり発音している人は、必ずやめましょう。アウトプットを当分やらない方がよいです。
カタカナに変換しないと聞き取れない単語は聞き取れなくてOKです。カタカナに変換しないと発音できない単語は発音しなくてOKです。
あせる
イマージョンで中級者になれた方は効果を実感できていると思うので問題ないです。一方で、イマージョンせずに、中級者レベルだった人は、じっくりあせらずインプットすることを意識しましょう。あせって和訳やカタカナに変換する癖がついてしまったら本末転倒です。
おすすめ中級者アプリとそのコンテンツ10選
おすすめのアプリはYoutube・Netflix・Hulu・Podcastです。PodcastアプリはAndroidの場合、Google PodcastやSpotifyがおすすめです。インストールされていない場合は、どれか一つは今すぐ入れましょう。
中級者向けのコンテンツは豊富にあり、特にアニメが充実しています。またポッドキャストも活用できます。中級者以降は格段に楽しくインプットできますよ!
ここでは、Youtube・Netfix・Podcastで視聴できるアメリカ英語(カナダ英語含む)のコンテンツを紹介します。
*紹介しているコンテンツは2024/04/12時点で配信しているものです。
Youtubeチャンネル
Youtubeは基本無料で視聴できますが、コンテンツが非常に豊富でおすすめです。
有料のYoutube Premiumを登録すれば
- 広告なし
- バックグラウンド再生
- 動画の一時保存
等の便利な機能が使えます。
TED-Ed
TED公式チャンネルです。アニメーション付きで分かりやすく、画面を観ずにポッドキャストとしても楽しめるのでおすすめです。知識・教養も身につくので一石二鳥ですね。
Steve kaufmann
多言語話者(ポリグロット)の方です。なんと20個以上の言語を喋れる超人で、言語学習に関する情報発信をされています。私も非常に参考にしております。ポッドキャストのように画面を観ずに聴くのもおすすめ。
Netflix
Netflixは有料の月額制サービスですが、クオリティの高いオリジナルコンテンツが豊富でおすすめです。今回はNetflixオリジナルで日本のVPNで英語音声を視聴可能なものを厳選しました。
刃牙シリーズ
Netflixの看板アニメといって良いほど人気の作品です。厳密には一期のみ、英語音声が付いていません(日本のVPNで確認)。
格闘漫画の金字塔と言っても過言ではない原作のアニメ化作品なので非常に面白いです。正直、一期の作画はチープでしたが笑、シーズンを重ねるごとに良くなっていき、最後まで楽しく視聴できました。
ONE PIECE
実写版ワンピースです。collider.comの記事↓によると
Netflix's live-action One Piece adaptation reportedly boasts a budget of $18 million per episode
Netflix's 'One Piece' Live-Action Series: Budget Breakdown (collider.com)
なんと一話当たり、1800万ドル(約27億円)!の予算で製作されています。
一話一話が大作映画級のクオリティで、ワンピースのファンはもちろん、ファンでない方にもおすすめです。俳優の演技もハイレベルで、実写化映画でありがちな違和感が少ないです。
伊藤潤二マニアック
日本が誇るホラー漫画家の作品がNetflixでアニメ化しました。短編集となっており、一話当たり約10~20分でサクッと楽しめます。ホラーが好きな方におすすめです。
斉木楠雄のΨ難 Ψ始動編
テレビアニメ『斉木楠雄のΨ難』の続編がNetflixで配信しています。超能力者である斉木楠雄とその周りの癖の強いキャラクターのコメディです。笑いたいときにおすすめ!
テルマエ・ロマエ ノヴァエ
実写映画化したこともある、温泉をテーマにした人気漫画、『テルマエ・ロマエ』のアニメ化作品です。原作者であるヤマザキマリさんがシリーズ構成、エグゼクティブ・プロデューサーを務めており、原作再現度が高いです。
『テルマエ・ロマエ』原作のファンや温泉好きの方におすすめ!
アーチャー
アーチャーという凄腕のスパイが手に汗握るアクションを繰り広げ、敵対組織との駆け引きで世界の行く末を決める・・・
というストーリーではなく間抜けなコメディとなっています笑
海外アニメで癖が強いですが、ハマったら面白いですよ!
美味の起源
中国のフードドキュメンタリー番組です。中国のご当地グルメを知れるだけで面白いし、その食材や料理にまつわる歴史・エピソードが興味深いです。中華料理屋でドヤ顔で謎知識を披露したい人におすすめ!
Podcast
MJ and Adam Show
元スピードラーニングの口髭がトレードマークのMJと低いイケボのAdamがホストのポッドキャストです。日本人を対象としたコンテンツですが、ナチュラルなのでおすすめ。
様々なテーマに関して話しているので、インプットするコンテンツとして良質です。一点注意点として、日本語と英語を混ぜて話していたエピソードが過去にあったので、それらは聴かないで大丈夫です(現在配信しているかは未確認)。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
本サイトでは英語学習に役立つコンテンツを配信するので、今後もよろしくお願いします!